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コウノトリが舞う地域づくり

徳島県吉野川流域

巣立ち後の幼鳥3羽
採餌する小群

コウノトリが舞う地域づくり。コウノトリの定着を目指しつつ、それを地域農業の活性化にもつなげる取組を進める「コウノトリ定着推進連絡協議会」。地域の特産品であるレンコンの畑がコウノトリを支えています。耕作放棄地のビオトープ化などによって繁殖ペアの定着を目指し、さらに、コウノトリが選んでくれた農村としての価値を高めることで地域の活性化にもつなげようとする徳島での取組をご紹介します。

蓮田
コウノトリ定着推進連絡協議会様

2015年春、鳴門市で1組の特別天然記念物コウノトリが繁殖行動を始めたとき、「これは大変なことになると思った。」と語るのはコウノトリ定着推進連絡協議会のキーパーソン柴折史昭さん。

「今の夢は、たくさんのコウノトリが毎年繁殖する地域をつくること。」とコウノトリの定着と、地元の農業の発展に向けた熱い思いを語ってくれました。

「あと1ペア、2ペア繁殖する環境を作りたい。そのために、耕作放棄地を再生して、夏場の餌場環境になるビオトープを作っている。さらに、コウノトリが選んでくれた農村として、特産品のレンコンの付加価値を上げることにもつなげていきたい。」

地元のレンコン畑や水田を餌場とするコウノトリと、レンコンや米の作り手とのつながりを作り、地域の発展に結び付ける取組を始めたそうです。協議会を立ち上げてからの成果として、2017年から4年連続で繁殖が成功し、合計11羽の雛が巣立ちました。

柴折さん曰く「この鳥が達成した成果に対して、農業や経済に結び付ける何かをやっていこうという機運が少し芽生えてきたのが、人間の成果だと言えるかもしれない。コウノトリを中心として、人や事業者がつながる地域づくりを目指したい。動き始めたばかりだが、興味をもってくれている事業者や会員が増えてきている。できたぞ!と言えることに向かって、取り組みが進んでいることは全国にアピールできるかなと思う。」柴折さんの情熱は止まりません。

花レンコン
スイミー様
レンコンポタージュ

そんな地域での取組みを支えているのが“小さな地域商社スイミー”の代表河田奈弓さんです。地域おこし協力隊として、鳴門市にある小さな事業者との勉強会を始めたところ、みんなで課題を解決しながら事業を続けていこうという団体が立ち上がり、現在のスイミーにつながっているとのこと。そこで関わった事業者さんとコウノトリ基金をつなげられるように頑張っておられます。スイミーのメンバーの人脈や、ご自身の大学恩師のご縁でできたコウノトリ基金とのつながりをきっかけに、約1年前から地域の取り組みを支援されています。

「今は日本酒の販売を企画しているが、日本酒の名前が決まったり、商品としてどのように販売するか考えたり、実際にものになりそうだと感じることが楽しい。徐々にコウノトリ基金の会員も増えており、数年経てばさらに良い取り組みになりそう。」と語る河田さん。

今後の夢は、「地元に感謝しながら、生活をしている人が多くいる。そのような人とコウノトリや自然をつなげていきたい。」とのことです。「自分たちが支えているという気持ちをもってほしい。自分の県の魅力に気づいてほしい。その一つが、コウノトリをはぐくむ視点であってほしいと思って頑張っている。コウノトリをはじめとして、地元の人が自慢できる地域になってほしい。“つなげる”という想いで始まったスイミーも、コウノトリの活動や人とのつながりを通じて、さらに一致団結して盛り上げていきたい。」と笑顔を輝かせていらっしゃいました。心強いステークホルダーを得て、今後の取組がますます期待できそうです。

関連情報
▼活動団体ウェブサイト・連絡先等
コウノトリ定着推進連絡協議会
▼活動への支援のお願い

「とくしまコウノトリ基金」は、たくさんの個人や企業等団体の皆様の支えがあって、活動を展開することができます。

賛助会員、協力会員としてご参加いただき、ご支援をお願いいたします。また、会員以外からのご寄付もお願いいたします。