本文へ 文字サイズ

海と里の資源をつなぐ

岡山県真庭市

岡山県真庭市 地域循環共生圏づくり事例写真

岡山県北部に位置する真庭市。東西に約30km、南北に約50kmにも及ぶ広大な面積のうち、79.2%を森林が占めており、古くから「美作材(みまさかざい)」の産地としても知られてきました。現在でも、市内に約30社の製材所が立地しており、林業や木材業が市の主要な産業になっています。さらに、森林から発生する間伐材や製材後の端材は、バイオマス発電の燃料として有効に活用されています。2015年4月に運転を開始した「真庭バイオマス発電所」は真庭市を始め、市内の林業・木材産業事業者を含む9団体の出資により設立されており、2万2千世帯分の電力に相当する1万kWに発電能力を有しています。真庭市の全世帯の電力が十分に賄える規模であり、「地域ぐるみ」で地域の資源である森林を活用し、地域内での循環が進んでいます。

岡山県真庭市 地域循環共生圏づくり事例写真
岡山県真庭市 地域循環共生圏づくり事例写真

平成30年度には、「SDGs未来都市」に選定され、SDGsの達成に向けて真庭市の恵まれた自然資源を持続可能に活用しようとする様々な取組が進められています。そのうちの1つ、農業分野での資源の循環的な利用を進めようとする取組が「真庭里海米」です。真庭市は瀬戸内海にそそぐ旭川の源流域に位置しており、「里海」である瀬戸内海で育てられた「牡蠣の殻=かきがら」を、「里山」である真庭の水田の肥料として使用しています。瀬戸内海で廃棄に困っていた牡蠣殻の有効活用に繋がるだけではなく、牡蠣殻を肥料として使用することで、お米の収量の増加や根張りが良くなることにより稲が倒れにくくなるという効果があり、海と山の課題を同時に解決しているといえます。「里海」と「里山」の連携によって実現した真庭里海米は、真庭市内の全ての学校給食にも使われており、将来の真庭市を担う子どもたちの元気の源にも。

岡山県真庭市 地域循環共生圏づくり事例写真
岡山県真庭市 地域循環共生圏づくり事例写真

バイオマスの循環的利用や真庭里海米など、SDGsの達成に向けた取組を進める真庭市。まさに、地域循環共生圏が目指す「SDGsの地域での実装=ローカルSDGs」を地域ぐるみで進めている姿を感じることができます。